【生きるということ】
吾々が生きるということ、
それは一体何故生れたんだろう、
何のために生きるのだろう。
生れない方がよかったのではないか
というようなことは許されない。
生きることは絶対なんである。
生れざるべからずして
生れたのである。
何のためにとか、
何が故にとかいうことは、
生きるということから
後に生じて来るのである。
生きるそのことは絶対である。
造化の事実である。
道を学ぶ、道に達する。
こういうことは総て
自ら勝手に考えたり、
或いは他の力によって
動かされる境地から
次第に絶対化することである。
自慊になることである。