【安重深沈 ②】
なぜなら、物事というものは、
すべて人と人とが決めるものだからです。
我々もそういう、人を安心させ得る人物になりたいものです。
その根本には信頼が必要です。
「天下の大難を定(さだ)むる者(もの)は此人(このひと)なり」、
安重深沈の人物であってこそ、
初めて天下の大難を定め治めることができるということです。
剛明は剛毅明晰(ごうきめいせき)ということで、
剛明果断の人も大変素晴らしいことであるが、
安重深沈の次であるといっております。