安岡正篤一日一言 令和元年05月20日(月曜日)

【足るという意味】

 たるという字を手ると書かずに、
 足ると書くことに注意しなければなりません。
 足は人体の中で一番中心から離れ、
 重い上体を支えてこれを遠くまで運びます。
 その上大地や床等に接するため不潔になりやすく、
 注意を怠ると腫物(はれもの)ができたり、
 傷をしたりして、不自由を感じる場合があります。
 手の傷ですとそんなにも不自由を感じないのに、
 足の傷は大変です。乗り物が発達したため
 昨今は昔のように歩かなくなったので、足が弱くなり、
 これが原因でいろいろな病気にかかって苦しむ人が
 多くなりました。これなどは足が十分でない、
 すなわち「不足」が原因と申せましょう。
 そこで常に足を清潔にして、鍛錬しておりますと、
 身体は健康で、その日常生活はきわめて
 「満足」となりましょう。