【聖教の目的】
聖学の目的は人と為(な)るに在(あ)る。
乃(すなわ)ち聖教の目的も
人と為るの道を教えることになければならぬ。
人と為るということは、
決して漫(みだり)に書を読むことでもなければ、
単に思想を抱くだけのことでもない。
小は一身を修めることより
大は天下を治平(ちへい)するに至る迄、
現実に目覚ましい理想欣求(ごんぐ)である故に
聖教は常に最も活き活きした現実に
人生を動かしてゆく力でなければならぬ。