【主 婦 ①】
一家を立派に治める婦人は、
その家の女王であり、大臣である。
彼女は夫や子供の為に
仕事ができるようにする。
彼等に障碍が起らぬように護り、
寝食万端の世話をする。
彼女は大蔵大臣である。
そのお蔭で一家の
経済は均衡を保つ。
彼女は文化相である。
家なりアパートなり、
きちんと整え飾られていたら、
それは彼女の努力である。
彼女は又文相である。
子供を小学から大学に入れ、
成績と教養に対する責任を持つ。
一人の婦人が一家を全き
小世界にすることができた時には、
偉大な政治家が
一国の大事を治めた時にも
比すべき誇を感じてよい。