安岡正篤一日一言 2018年11月07日(水曜日)

【絶対に至って真】
 絵を書くということも
 書を書くということも
 何をすることも
 絶対に至って初めて真で、
 つまり絵を書いて
 それを売るためではない。

 褒められるためでもない。

 書かざるべからずして
 書くということが
 書道の根本義である。

 胸中の丘壑が画面に
 躍動して絵になる。

 それが本当の絵である。

 その胸中の丘壑が紙の上に
 躍動して出ようとする時に、
 躍動せずんば止まぬ時に、

 それを自ら手伝う産婆の役目、
 或いは妊婦自身のいろいろな
 努力がこれすなわち芸術である。

 それに対する批評、讃美、報酬、
 そういうことは自然に
 それから生じてくることである。