【知行合一】
王陽明の『伝習録』に
うまいことをいっている。
「知は行の始めなり、
行は知の成るなり」。
我々のからだでもそうです。
心臓とか肝臓とか
いろいろあるけれども、
他とかかわりなく、
全体とかかわりなく存在するものは、
何一つないのであります。
たとえば甲状腺にしても、
ちょっと見れば単なる骨
のように見えるけれども、
専門の医者に訊くと、
ここからサイロキシンと
いったものを血液の中へ送り出す。
これが出なくなると、
正邪曲直の判断とか、
美醜の感覚とか、
あるいは神聖なるものを
敬うとかいうような機能が
失くなってしまう。
ネズミの餌から完全に
マンガン分を除去すると、
母性本能が失くなるそうです。