安岡正篤一日一言 2018年10月20日(土曜日)

【世の倶楽部に思う ①】
 英国の代表的なモラリスト、
 偉大な辞典編集者として有名な
 S・ジョンソン S.Johnson 1709―1784 は
 友達無しには居れぬ人物であった。

 彼は馬鹿と無頼漢と、
 古き権威には何でも反対の
 ホイッグ党が大嫌いで、

 好きな善い人々と遠慮無く
 談笑できる集会に出て、
 孤独と鬱憂を散ずることを楽しんだ。

 一七四九年四十歳の頃、
 アイヴィー・レーン・クラブを設立。

 彼の辞典によれば、
 クラブとは一定の条件のもとに
 会合する善良な人々の集まりであり、

 クラバブル clubable は
 社交的の sociable の粋を意味し、
 アンクラバブル unclubable な人間は
 クラブにはいる資格が無い。

 前記のザ・クラブ The Club は
 当時有名な肖像画家で、
 ロイヤル・アカデミーの
 初代院長サー・ジョシュア・レイノルズが
 ジョンソンに提案して、
 一七六四年に設立されたもの
 ということである。

 入会はなかなか条件がやかましく、
 その代り有益な集まりで、
 自由に忌憚なく意見を交換して
 相親しむことができた。