安岡正篤一日一言 2018年10月19日(金曜日)

【信 友】
 誠の友には、
 限り無い信頼の歓喜、
 いつでも理解してもらえる
 という確信があるから、

 何でも言える楽しみ、
 雄々しく又赤裸々な
 生活の陶酔がある。

 多数の俗人から認められず、
 少数の友人から
 認められることは楽しい。

 偉大な魂の主はその敵を
 軽蔑するものではなく、
 実は忘れるものなのである。

 寛容は超脱の最も
 鄭寧な形式である。

 感情を害し易い性格の
 人々には春がない。

 真の友交は精神の宮殿に於ける
 心と心との楽しい饗宴である。

 こういう信友同志の集まりは、
 如何にささやかに
 見えるものであっても、

 そこに集まった人々を
 凡俗とは異った
 別の人間にし始めるものである。

  ――アベル・ボナールAbel Bonnard・友情論より。