【学問の必要手段】
真の学問はまず何によるべきか。
それこそよき師友、
活きた人物の感化に勝るものはない。
次に陶冶【とうや】された人格から出る
直観的知慧(徳慧)の結晶たる諸の述作、
ことに古典である。
我々の英雄哲人に対する私淑は、
ここにおいて啐啄【さいたく】の
妙を現ずるのである。
これ等に対して抽象的
一面的な理論ほど、
人物を教養する力は薄い。