安岡正篤一日一言 2018年08月01日(水曜日)

【細井平洲の手紙】

 細井平洲の上杉鷹山に宛てた手紙の中に、
 学者を語って面白い一文がある。
 「世の中に払底なる(底を払って空しい)者と申し候は、
 学術志行兼備と申す人に御座候。
 何れの国にも学者は学者風にて、書に対し候時は学者に御座候。
 人に対し候時は世人に御座候」と。
 書に対する時だけ学者で、他の時は俗人というのでは、
 人を感化・指導することなど思いもよらぬ。