安岡正篤一日一言 2018年07月31日(火曜日)

【今日の教育】

 そう言えば、昔の教養の高い家庭などでは、
 だいたい十歳過ぎくらいまでに四書五経や『日本外史』などを読ませて、
 子供はまたそれをよく覚えたものであります。
 このごろも幾人かの専門家が、文部省が決めておるような漢字は、
 小学校の一年、二年ですべて覚える。
 仮名よりも漢字のほうが子供はずっとよく覚える、
 興味を持って覚えるということを報告しております。
 それなのに、せっかくの子供の頭脳をもったいなくも
 遊休施設にして錆【さ】びさせておるのが、
 今日の教育と申してもよろしい。