安岡正篤一日一言 2018年07月11日(水曜日)

【仁に帰る】

 人物と言わず思想学問と言わず、
 総て純真に帰る必要がある。
 民族本来に帰る必要がある。
 そういう意味で言いますと、道徳も舶来の道徳学、
 学校で教わったものでは駄目であります。
 道徳の根本は仁ですが、仁とは人間における造化の徳をいうのです。
 つまり生々化育の働き、人間における生々化育の働きです。
 それは愛に一番よく現われるから仁愛という言葉があるが、
 仁は愛よりもっと大きい、もっと根本的なものである。
 吾々の体が健やかに動くのは仁である。
 そこで吾々の体を健康にしてくれる術を仁術という。
 医は仁術というのはそのことである。