松下幸之助翁のお話 5月10日 熱意あれば

人の上に立つ指導者、管理者としての要諦というものは、いろいろ考えられるけれども、その中でも最も大事なものの一つは、熱意ではないかと思う。非常に知恵、才覚において人にすぐれた首脳者であっても、この会社を経営しようということに熱意がなければ、その下にいる人も、「この人の下で大いに働こう」という気分になりにくいのではないだろうか。そうなっては、せっかくの知恵、才覚もなきに等しいものになってしまう。みずからは他に何も持っていなくても、熱意さえ保持していれば、知恵あるひとは知恵を、力ある人は力を、才覚ある人は才覚を出して、それぞれに協力してくれるだろう。