安岡正篤一日一言 2018年05月06日(日曜日)

【霊魂の貧児】

 歴史を修めず人物を学ばぬ者は、
 その霊魂に黒眼鏡かけて狭陋(きょうろう)な
 暗室に蠢(うごめ)く痴者である。
 英雄哲人に私淑することを知らぬ者は、
 都会の貧民窟(ひんみんくつ)に育って
 九尺二間の裏店に悪戯(いたずら)し、
 いまだかつて楼閣(ろうかく)を見たことも、
 山川に遊んだこともない霊魂の貧児に他ならない。