【婦 徳】
現代人の人々は婦徳(ふとく)ということについて
改めて深い反省を要すると思う。
己を忘れて人を思うこまやかな情愛、
そこから閃(ひらめ)く睿智(えいち)の光、
ゆきとどく注意、
つつましく善言(ぜんげん)に耳傾ける謙虚、
愛する者の為に厭わぬ労苦、洗練されたる教養、
是(かく)の如き婦徳を持つ妻よ、母よ、姉妹よ。
是(こ)れは日本民族が世界より
羨(うらや)まれる家福(かふく)であろう。