安岡正篤一日一言 2018年03月26日(月曜日)

【橘曙覧『独楽吟』】

 たのしみは珍しき書人にかり
  始め一ひらひろげたる時
 たのしみは空暖かにうち晴れし
  春秋の日に出でありく時
 たのしみは朝起き出でゝ昨日まで
  無かりし花の咲ける見る時
 たのしみは心にうかぶはかなごと
  思ひつゞけて煙草すふ時
 たのしみはまれに魚煮て児等皆が
  うましうましといひて食ふ時
 たのしみはそゞ読みゆく書の中に
  我とひとしき人をみし時