安岡正篤一日一言 2018年03月20日(火曜日)

【鼠と人間 ①】

 現代は恐るべき巨大都市・過密市民と
 群衆妄動(もうどう)の時代になって来た。
 人間は群衆の中に居るというだけで、
 一種不可抗的なものを感ずるようになり、
 独りの時なら決してそんなには考えも行いもせぬことを、
 群衆に混ずると、突風に捲(ま)かれた木の葉の様に、
 忽(たちま)ち野蛮人の群と化してしまう。
 一時の現象・一片のスローガンに昂奮(こうふん)して、
 何をしでかすか分からぬことは
 社会学者の説明する通りである。