安岡正篤一日一言 2018年03月17日(土曜日)

【黒でなく白でなく】

 大抵世の愈々愈々(いよいよ)乱れるのは、
 第一、何事によらず黒白のわからなくなること。
 第二、善良な人々が益々遠慮がちになり、
 くだらぬ人間が愈々でたらめをやる。
 第三、問題が深刻になると、あれも尤(もっと)も、
 これも無理ならぬことと、
 要するに何でも容認することになり、
 どっちつかずの気持(模稜の気象)で、
 黒からず、白からず、痛からず、
 癢(かゆ)からずというような、
 何だかわけのわからぬことにしてしまう。
 ――清末国柱であった
 曾国藩(そうこくはん)の名言である。