松下幸之助翁のお話 3月11日 塩の辛さはなめてみて……

たとえば水泳の先生が、3年間講義をしたとします。それでこの講義を受けた人がすぐ、泳げるかといいますと、必ずしも泳げないと思うのです。

また、塩の辛さというものでも、塩をなめさせることをしないで、塩は辛いぞ、と言ってもわからないでしょう。塩の辛さはなめてみてはじめて、ああこれが塩の辛さやな、とわかるわけです。

処世のコツとでも申しますか、お互いの人生において大切な事柄を会得するということも、事を行なって、そのやったことを、仔細に考え検討してゆくところから、はじめて可能になるのではないかと私は思います。