安岡正篤一日一言 2018年03月08日(木曜日)

【因循姑息】

 人間の生命というものは型にはまってくると必ず衰えてくる。
 継体守文、保業守成というものは、
 第三期に入ると必ず「因循姑息(いんじゅんこそく)」というものになる。
 この姑なんて面白い字でしょう。
 女が古い、しゅうとめという字、おばあさんという字です。
 女が若い時、娘の時は撥剌(はつらつ)としているけれども、
 姑さんくらいのおばあさんになると、
 何でも事勿(ことなか)れ主義で、「まあまあ、しばらく」ということになる。
 何でも危なっかしいことはやらない。
 「まあまあ」で何もせぬ。
 「悪をなさず、善またなさず」というやつで、
 悪いこともしないけれども善いこともしない。
 因循姑息ということになる。