安岡正篤一日一言 2018年03月07日(水曜日)

【継体守文】

 創業垂統の次に何が始まるかというと、
 これを学術的にいって「継体守文(けいたいしゅぶん)」という。
 この文というのは法律とか制度とかいう意味ですね。
 創業者がつくった組織、文化、法制、
 そういうものを継いで守ってゆく、継体守文。
 あるいはこれを「保業守成(ほぎょうしゅせい)」――業を保ち守り成す。
 創業の人物は磊落豪雄(らいらくごうゆう)、
 英邁(えいまい)で道に近い、自由自在である。
 創造的である。
 それが保業守成になると、だいぶ道が器になる。
 手堅くなってくる。
 間違いがなくなってくる。
 継体守文、つまり保守的になって、
 なおかつ道に近く、創造的で、自由で、型にはまらない、
 生命力が旺盛(おうせい)であるということは難しいのです。