安岡正篤一日一言 2018年03月06日(火曜日)

【創業垂統】

 新しい業を創(はじ)めて統を垂れる。
 後へすじを残す。
 「創業垂統(そうぎょうすいとう)継ぐべきをなす」と孟子も言っている。
 つまり撥乱反正(はつらんはんせい)をやって、
 乱を撥(おさ)めて出来上がった
 統一、秩序、組織というものを後へ伝える、
 統を垂れる――創業垂統にならなければいけない。
 自然は永遠ですから、
 また道というものは無窮(むきゅう)なのだから、
 人間、人格が公平無私、大公無私、
 あるいは別の言葉でいうならば
 寛仁大度(かんじんたいど)、呂新吾でいうと
 深沈厚重(しんちんこうじゅう)というように、
 撥乱反正から創業垂統で後を残さなければいけない。
 一時で終わってはいけない。
 その意味において
 徳川家康などというのは確かに偉いですね。
 三世紀にわたる創業垂統をよくし得た。
 その一番偉大なるものが日本の皇室である。
 これは世界史上に類のない創業垂統です。
 これは道に近い。