安岡正篤一日一言 2018年03月02日(金曜日)

【廉恥と無恥】 

 宋の名儒羅豫章(らよしょう)は
 「教化は朝廷の先務、廉恥(れんち)は
 士人(しじん)の美節、風俗は天下の大事なり。
 朝廷教化有れば則(すなわ)ち士人廉恥有り。
 士人廉恥有れば則ち天下風俗有り」
 (日知録、世風、廉恥所引)と言っている。
 人間のあらゆる醜行(しゅうこう)悪事は
 皆その無恥から生ずるのであるが、国家生民の乱離も、
 深くその本を探れば、
 為政者―民衆の指導階級の無恥不敬に帰せねばならぬ。