安岡正篤一日一言 2018年02月14日(水曜日)

【懐疑と不安】

 スピノザは不安と懐疑というものとを区別しております。
 不安は、自己の無力から出る漠然たる感情ですが、
 懐疑というものはそんなものではない。
 懐疑というものは誰にもできるものではない。
 しっかりとした中核的思想を持たなければ懐疑はできないものである。
 むしろ危険は、大切な指導的地位にある人々が当然なすべき懐疑をなさないで、
 漫然たる不安の中に生きることであります。