安岡正篤一日一言 2018年01月23日(火曜日)

【古典の読み方 ②】

 子供のためにも矢張り『日本外史』『日本政記』
 『中朝事実(ちゅうちょうじじつ)』等宜しい。
 外国のもので、バイブルはやはり通覧すべきものです。
 エマーソン・カーライル・ゲーテ・モンテーン・アミエルは親しみたいものです。
 就中プルタークの『英雄伝』と、セネカは必読書でしょう。
 集に入っては又限りがありませんが、
 藤原惺窩(ふじわらせいか)・山鹿素行(やまがそこう)・
 中江藤樹(なかえとうじゅ)・熊沢蕃山(くまざわばんざん)・
 佐藤一斎(さとういっさい)・広瀬淡窓(ひろせたんそう)・
 三浦梅園(みうらばいえん)のものなど手にも入り易く、
 世にも知られて、是非御覧になって置くべきです。
 それから二宮尊徳(にのみやそんとく)、
 尚(なお)この二宮尊徳と合せて皆さんにお勧めしたいのは、
 千葉の大原幽学(おおはらゆうがく)という人です。
 この人は殊(こと)に農士道――郷学の立場から深く注意すべきです。
 尊徳は豪傑型農士だが、幽学は哲人型の郷長老です。
 尊徳は権力的背景があり、
 世の中に知られて居りますが、幽学は知られて居りません。
 不遇と悲劇に終ったが、藤樹・尊徳・幽学三人は郷学三先生というべきでしょう。