安岡正篤一日一言 2018年01月22日(月曜日)

【古典の読み方 ①】

 皆さんに読まれて好いと思う書をおすすめすると、
 日本人の親しんだ漢籍では、『小学』『孝経』から手をつけるのが宜しい。
 その次に四書を読む。
 『大学』『中庸』『論語』『孟子』。
 それから『孟子』に対して『荀子』。
 『論語』と併せて家語(『孔子家語(こうしけご)』)を読むも宜しい。
 五経の中では『礼記』。
 五経は皆読みたいが、殊(こと)に『礼記』をお読みなさい。
 それから左伝(『春秋左氏伝』)、『書経』『詩経』『易経』。
 これは根気よく読み味うことです。
 解っても解らなくとも、何回も読むうちには自然にわかってくる。
 その後で『老子』『荘子』を参考するも宜しい。
 仏書では、四十二章経を読んで御覧なさい。
 これは支那仏教の『論語』や『老子』にも比すべきものです。
 法華経・勝鬘(しょうまん)経、維摩(ゆいま)経、
 これらは日本仏教の根本経典です。
 近代のものでは日本に普及した『近思録(きんしろく)』、
 それから『伝習録(でんしゅうろく)』。
 『菜根譚(さいこんたん)』
 『古文真宝(こぶんしんぽう)』なども面白いでしょう。
 それから長いものだが『資治通鑑(しじつがん)』を
 暇をこしらえて是非読んでもらいたい。
 これは世界的名著といっても好いでしょう。
 それから『太平記』『平家物語』
 『新皇正統記(じんのうしょうとうき)』など。
 寒山詩
 『古文真宝』『万葉集』
 机に置きぬ読まずともよし(鼠骨)という面白い歌もあります。