安岡正篤一日一言 2018年01月19日(金曜日)

【躾という字】

 躾(しつけ)という字はまことにうまくできている。
 身体を美しくする、体をきれいにする、
 人間の在り方・生き方・動き方を美しくするという、これは躾だ。
 美しくするということは、つまり良くするということである。
 食事でも作法というものは、自然なもので非常に美しい。
 箸(はし)やお椀(わん)の蓋(ふた)の取り方でも、
 作法通りすれば実に合理的である。
 つまり、道徳とか躾というものは、人間の生活、人間の在り様、
 人間の動き方というものをいかに自然にするか、
 いかに真実にするかということである。
 人間が獣でなくて人間らしく生きる道が道徳で、
 それは極めて自然であって、理屈でも手投でもなんでもない。
 真実、自然のことなのであります。