安岡正篤一日一言 2017年12月28日(木曜日)

【現代の欠陥】

 学問というものは確かに
 大変な進歩を遂げてきた。

 しかし大事なことはなにが本質で
 なにが枝葉末節かの価値の弁別、
 目のつけどころで、

 これがしっかりできるようになると、
 今日の文明の混乱は救われる。

 それを本当に悟って、
 教えてやるのが師であります。

 師の前には父というものがある。

 人間の教育はまず父から
 始まって、師と友に至る。

 ところが現近代、特に現代に及んで、
 父らしい父というものがなくなってきた。

 それとともに、師と友というのも
 またなくなっている。

 そこに、現代人間の最も
 恐るべき欠陥というか、
 危険がある。