安岡正篤一日一言 2017年12月22日(金曜日)

【清宵読書記】
 一夕、書架から読書録を抽出すると、
 パタリと落ちて自然に開けた頁に
 「三可惜」という格言が記してあった。

 日く「君子三の惜しむべき有り。

 此の生、学ばず、一に惜しむべし。

 此の日、間過す、二に惜しむべし。

 此の身に一敗、三に惜しむべし
 (注・せっかくこの身を与えられても大切にしないで、
 失敗に持っていく)」。

 なるほどと感じて、その次を見ると、

 「人心一息の怠有れば
 便わち天地の化と相似す」

 ――とある。

 全くその通りである。
 考が大きい、徹底している。

 次に「静坐観心、間中の一楽」。

 此れ亦その通りである。

 引き込まれるように
 覚えて次に進むと、

 「無事の時、心をして空しからしめず。
 事有る時心をして乱れしめず」。

 善哉々々。

 「人の大病三有り。
 一に日く粗悪。
  二に日く軽薄。
 三に日く昏弱」。

 一々首肯される。