安岡正篤一日一言 2017年12月09日(土曜日)

【我が計をなすべし】
 どうせ吾々は飯を食っても
 胃袋以上には食えない。

 五尺の体に八尺の着物を
 着せても着られないのだから、
 大体衣食僅かに足れば好い。

 どうかこうか衣食足りれば
 それで好いとしたものである。

 黄金万両を残すも
 かえって子孫の過ちを増す。

 書万巻を残しても子孫
 必ずしも書を読まぬ。

 立派な親の大事にした書物を
 二束三文で叩き売ってしまう。

 そんなことは実に悲惨なものである。

 だから子孫には自ら子孫の計あり。

 我はまさに我が計をなすべし。

 人世を達観した古人の名文句と思う。