安岡正篤一日一言 2017年12月06日(水曜日)

【曾国藩の手紙】
 清末、否、支那歴史上にも
 類稀【たぐいまれ】な偉人曾国藩も、

 長髪賊との戦陣中から
 その子紀鴻【きこう】に書を与えて、

 大抵は皆子孫が大官
 たらんこと望むものであるが、

 父はお前が大官に
 なることを願いはしない。

 ただ読書明理の君子となって欲しい。

 勤倹自ら持し、労苦に習い、
 順境にも逆境にも変わりなく
 処【しょ】してゆくのは、
 君子である云々と誨【おし】えている。

 読書明理とはもちろん
 単なる知識の雑獲ではない。

 聖賢の書を読んで人生の道理を
 明らかにすることである。