安岡正篤一日一言 2017年11月19日(日曜日)

【家庭と父母】
 近代文明・現代文明社会の、
 一つの大いなる、根本的な欠陥、
 或【あるい】は悲劇、

 或は罪悪の最も中核的な
 ものは家庭というもの、
 父母の道というものの
 衰えたことであります。

 家庭というものは、
 夫婦親子の共同生活
 の場に過ぎぬとする
 そんな機械的或は
 動物的なものではない。

 もっと精神的なもので、
 父母を分けて言えば、
 父は子供の敬の的、
 母は愛の座であることを旨とする。

 不幸にして父母の
 孰【いず】れか欠けた場合、

 残った方が両者の分を兼ねねばならない。

 当然又兼ねるわけであります。