安岡正篤一日一言 2017年10月28日(土曜日)

【知行合一】

 王陽明の『伝習録』に
 うまいことをいっている。
 「知は行の始めなり、
 行は知の成るなり」。

 我々のからだでもそうです。

 心臓とか肝臓とか
 いろいろあるけれども、
 他とかかわりなく、
 全体とかかわりなく存在するものは、
 何一つないのであります。

 たとえば甲状腺にしても、
 ちょっと見れば単なる骨
 のように見えるけれども、

 専門の医者に訊くと、
 ここからサイロキシンと
 いったものを血液の中へ送り出す。

 これが出なくなると、
 正邪曲直の判断とか、
 美醜の感覚とか、
 あるいは神聖なるものを
 敬うとかいうような機能が
 失くなってしまう。

 ネズミの餌から完全に
 マンガン分を除去すると、
 母性本能が失くなるそうです。