安岡正篤一日一言 2017年09月20日(水曜日)

【日本を救うのは誰か ①】
 曾【かつ】て私は松下村塾の前に立って考えた、
 「天下の大患は人皆その大患たる所以を知らざるに在り」と看破し、
 「唯今の勢は―治世から乱世なしに、直に亡国になるべし」と断じて、
 それには「草莽崛起【そうもうくっき】の人を望む外【ほか】頼みなし。」

 「草莽崛起、豈に他人の力を仮【か】らんや
 ―ただこの六尺の微躯【びく】が入用」と覚悟し、
 それを実践した松陰や弟子達は実に偉い。

 然し彼等の維新運動は決して独力でやれたのではない。

 やはりその背後に幾多の先輩老人の苦心助力が積り積っている。