安岡正篤一日一言 2017年09月15日(金曜日)

【位に素して行う】

 素位而行は『中庸』にある言葉であります。
 人間というものは自分の立っておるその場に即して、
 そこから考え、そこから実践しなければ、
 結局それは所謂足が地を離れて抽象的になり、
 空論になってしまう。
 処【ところ】が自分の立場、
 自分の存在に自信のないもの程、
 その立場から遊離し易く空想し易い。
 本当に思索し、本当に行動しようと思えば、
 依って立つ足下に注意しなければならぬ。
 自分の依って立つ場に基づいて、
 その上で行ってゆかなければならない。