松下幸之助翁のお話し 8月21日 カンを養う

カンというと、一見非科学的なもののように思われる。しかしカンが働くことはきわめて大事だと思う。指導者は直感的に価値判断のできるカンを養わなくてはいけない。

それでは、そうしたカンはどうしたら持つことができるのか。これはやはり経験を重ね、修練をつむ過程で養われていくものだと思う。昔の剣術の名人は相手の動きをカンで察知し、切っ先三寸で身をかわしたというが、それは、それこそ血のにじむような修行を続けた結果であろう。そのように指導者としても、経験をつむ中で厳しい自己鍛錬によって、真実を直感的に見抜く正しいカンというものを養っていかなくてはならない。