安岡正篤一日一言 2017年08月16日(水曜日)

【國という字】

 國という字は元来「或」(在る・存在する)という字を書きまして、
 或の下の一は大地、口は占拠・領域、
 戈は武力を表している。
 即ち一定の土地を占拠して、
 それを武力で守っておるのが或であります。
 国・領土というものは武力を以て防衛して、
 初めて存在することが出来るということです。
 だから或をあると読んで、存在する意味に使う。
 ところがその存在は、外から武力の強い者が侵略して来ると、
 どうなるかわからない。
 それであるいはと疑問に読む。
 又そういう或(くに)があちらにもこちらにも出来ますから、
 自然に外ワクの口がついて、
 國という字が出来たわけであります。
 今日も武力のない国というものの存在は甚だ疑問である、
 ということに少しも変化はありません。