安岡正篤一日一言 2017年07月11日(火曜日)

【仁に帰る】

 人物と言わず思想学問と言わず、
総て純真に帰る必要がある。
民族本来に帰る必要がある。
 そういう意味で言いますと、道徳も舶来の道徳学、
学校で教わったものでは駄目であります。
道徳の根本は仁ですが、仁とは人間における造化の徳をいうのです。
つまり生々化育の働き、人間における生々化育の働きです。
 それは愛に一番よく現われるから仁愛という言葉があるが、
仁は愛よりもっと大きい、もっと根本的なものである。
吾々の体が健やかに動くのは仁である。
 そこで吾々の体を健康にしてくれる術を仁術という。
医は仁術というのはそのことである。